昨日、土浦市のはずれ、石岡市との境にある小町の里へ行ってきました。
ここ、小野小町終焉の地だそうで(他にも日本各地に小野小町終焉の地がありますが)
小町の墓があったりします。
小野小町といえば、平安時代を代表する女性歌人のひとりで、
恋と夢をテーマにした歌を沢山作った人といった印象が強いです。
・思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
・うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものは頼み初めてき
・夢路には足もやすめずかよへどもうつつにひとめ見しごとはあらず
・かぎりなき思ひのままに夜もこむ夢路をさへに人はとがめじ
・はかなくも枕さだめず明かすかな夢語りせし人を待つとて
・宵々の夢のたましひ足たゆくありても待たむとぶらひにこよ
・恋ひわびぬしばしも寝ばや夢のうちに見ゆれば逢ひぬ見ねば忘れぬ
・いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る
一番下の歌には「夢」という言葉は出てきませんが、これも夢の歌といえそうです。
衣を返して着ると夢に恋人が現れるのだそうですから。
夢の歌人だからかどうか知りませんが、彼女については不明な部分が多いようで、
小野篁の孫だといわれていますが、そうだとすると生きた時代が少し合わないようですし、
絶世の美女伝説もそれ程信憑性はないようで、彼女の歌からそう判断されているのかな?
お能の主人公になってみたり、小町はどこか夢のような存在のような気がします。
夢のような存在の女性なら、お墓が茨城県にあってもそれはそれでよしということなのでしょう。
このあたりはすぐ近くに山がせまり、写真の案内板のように神社仏閣が多く、
清滝寺(清滝観音)と日枝神社へ寄って見ましたが、よい雰囲気の所でした。
森林浴ハイキングにはよい感じで、またゆっくり歩きに来たいと思いました。
音楽の話題ですが、
Susie Q という歌、小野小町なら Komachi O といったところでしょうか。
デイルホーキンスのオリジナルやストーンズよりも CCR の演奏の方が好みだったりします。
こういうシンプルなラヴソング? 分かりやすくって好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=_J6PFxJXYJs&feature=related
(細かいことですが、画面に出てくる歌詞の
never leave blue Susie Q のところは never leave me blue Susie Q ですね)