Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

うらうらと

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・うらうらと死なんずるなとおもひとけば心のやがてさぞと答ふる(西行

この歌、何の憂いもなくうらうらとのどかに死ねたらいいなと思っていると、少し間をおいてから「そうだ、それがいい」と心が答えたという意味・・かな?

・ねがはくば花のもとにて春死なんそのきさらぎのもち月のころ(西行

という有名な歌に通じるところがあるかも。

新年早々何ちゅう話題じゃってな感じですが、この正月は(コレステロールを下げるメバロチンとかいう)クスリの副作用か、身体が痛くて、あまり愉快な正月ではありませんでした。で、寝ころんで、「歎異抄」などぱらぱらめっくっていたりしたら、意外と死が身近のものに思えてきたりして・・・(もちろん死にたいなんてことは全然考えてないし、それどころか、もっともっと健康で生きていたいですが)

芭蕉の句にも

・死にもせぬ旅ねのはてよ秋の暮れ(芭蕉

とか、

・旅に病んで夢は枯野をかけめぐる(芭蕉

とか、「死」の香りのする有名な句がありましたっけ。

・野ざらしを心に風のしむ身かな(芭蕉

病院でベッドの上で死ぬよりは「野ざらし」の方が死に方としてはより人間的かも・・・・。

そういえば、一休さん

・かどまつは冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし
馬かごもなくとまりやもなし

なーんていうのもありましたっけ。正月、一休さんはつえの先に髑髏をさして「皆の衆、ご覧あれ、このここんところにふたつの穴がある。昔はここに目玉があったのじゃ、したが、目玉は飛び出した。目が出た目がでた、めでたいな」てなことをいいながら京の街を歩いたそうです。正月の商家の門を叩いては、現れた人の目の前に髑髏を突き出して「ご用心、ご用心」なんてことを言って、薄気味悪がられたのだとか。ま、相当に風変わりなお方だったようだけど「門松は冥土の旅の一里塚」というのは真理かもしれませんね。
 
さてと、今年こそは煙草と完全に縁を切って、酒もめったに飲まず、食事も粗食を宗として、女性も近づけず、禁欲につとめ、健康な身体をつくるぞ~!
(おお、ある意味、何と不健康な!)

今も煙草吸いながらキーボードを打ってるわけで、これを最後のひと箱にしよー・・・・かな?

なーんちって。

しかしクスリの副作用は怖い、怖い。メバロチンというクスリ、病気の予防のためにのんでいたようなところがあるのに、ネットで調べたら下手をすりゃ死ぬかもしれないような副作用があるみたいで、医者の出したクスリでもただはいはいと素直にのんでられないなぁ。

ご用心、ご用心。

写真は茨城県取手市の高源寺。