Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

DT 1990 PRO のことなど

8月のアメリカの雇用統計が市場予想を下回ったことで、アメリカの金利は下がりそうだし、逆に日本は金利を上げようとしているので、為替は近いうちに130円台に入ってくるのかも。週明けの東京の株式相場は下げそうだなー。って、そういう話題はこのブログには関係なかったですね。
DT 1990 PRO という beyerdynamic の開放型のヘッドフォンを買ってみました。本当は同メーカーの T1 の 1st が欲しかったのだけど、新品はもとより中古の良いのを見かけないし、DT 1990 PRO も名器といわれていて既に製造中止になっているので在庫のあるうちにを買ってみようかと思った訳です。早速、このヘッドフォンで音楽を聴いてみると、高音の透明感がよい雰囲気で低音も程よく聴こえるし、粒立ちのよい音で音質に関しては申し分なしです。ただインピーダンスが 250Ω と高めなのでよい状態で鳴らすにはヘッドフォンアンプがないときついかもしれません。最近、ソニーの MV1 がお気に入りで一番よく使っているヘッドフォンなんですが、この DT 1990 PRO もよく使う一本に仲間入りしそうです。ただ音が細かいところまでよく聴こえすぎるような気もして聴き疲れするかなと思わないでもないかなぁ? 装着感も少し重めだし。いずれにせよ選択肢が多いことはよいことです。それにしてもこのひと月程で3本ヘッドフォンが増えたのは少しペースがはやすぎかな? 手持ちの製品が多すぎると音楽を聴く時にさてどのヘッドフォンを使おうかと迷ってしまうこともあります。ま、いいか。

最近、マイルスの1960年代なかばの電化マイルスの前のアルバムをわりとよく聴いています。ロン カーター、トニー ウィリアムス、ハビー ハンコックがバンドに加わり、その後、ウエイン ショーターが加わって次第に変化してゆくアルバムの印象がスリリングで面白い。Seven steps to Heaven というアルバムではピアノがハビー ハンコックとヴィクター フェルドマンで曲によって交代してますが、その後のこのバンドのピアニストはハビー ハンコックに定着します。もしヴィクター フェルドマンに定着していたらバンドの将来は違ったものになったかなと思ったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=Hhfe1SUe2-A&list=PLL-NbN8uTOig5Lc-JvsELoJ4ei7siek92 - Seven steps to Heaven
https://www.youtube.com/watch?v=JiCsi5cRchA&list=PL15ACF5DD5C3AEFFD - Miles smiles
https://www.youtube.com/watch?v=KUGqD0VmTIQ&list=OLAK5uy_kwBIY2OWr_I1CycV7bGcc5_qeZD9Bg4uo - Sorcerer
https://www.youtube.com/watch?v=F2zUua79c6U&list=OLAK5uy_m50F9yIfcNnrJ3Ao9wfD2aLZG0Zm18xsc - Nefertiti  

武満徹のギター曲、ソニーの M1ST のことなど

武満徹(故人)という音楽家がいて前から相当に気になっているのだけれど、たまに彼のアルバムを聴いてはみるものの、???なものが多いというのが偽らざる感想です。ただ彼のスタンダードナンバーのギター曲への変曲は本当に素晴らしい。ギターという楽器を知り尽くした人の変曲といった感じで。他の彼の音楽を理解すべく今後もいろいろと聴いてみたいと思ってます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q6aWXGsk6kA&list=OLAK5uy_n14tiJ0_iu-vdeuYItwZDvN6Nz4WEEINQ

新しく(といってもの5年程前)に発売されたソニーの密閉型モニターヘッドフォン M1ST を買ってみました。評判どおりで低音がよく出(過ぎ)ていてそれまでの同社の密閉型モニターヘッドフォンの 900ST や 7506 などとは音の印象が全く変わってました。ソニーさん、モニターヘッドフォンの音に対する哲学?を根本的に変えたのかもしれません。個人的に低音がモコモコした音は好みではないものの、このヘッドフォンはヴォリュームを絞り気味にして聴くととても心地良く、聴き疲れしない音で気に入りました。同社の 1AM2 というヘッドフォンと少し似た音ですが、そこはモニターヘッドフォンというだけあって M1ST の音の方が細かい音のニュアンスを聞き取りやすいような気がします。ちなみにサードパーティから発売されている M1ST 用のイヤーパッド YAXI PRO-ST に替えると強調されていた低音が抑えられて個人的に好みの音に近づいてきました。同じ密閉型モニターヘッドフォンでも古いソニーの製品やヤマハの MT8 やオーディオテクニカの M50x とは全く別の音でこれだからヘッドフォン集めはやめられません。同じ密閉型でも Tago の T3 01 のような優等生的な音ではないし、オーディオテクニカの WP900 のような迫力のある音でもないけれど M1ST は魅力的なモニターヘッドフォンといえそうです。このヘッドフォンの高音の抜けをよくして音場を広げ、少し乾いた感じの音にするとソニーの開放型モニターヘッドフォン MV1 の音に近くなります。さて次はどんなヘッドフォンを手にいれてみようかな・・・。

タモリクラブという番組の空耳アワーは面白かったなー。終わってしまって残念。下の2分20秒あたりのプリンスの曲、目をつぶって聴くと Don't stop dancin' と聴こえないこともないけれど、画面を見ながら聴くとたしかに農協牛乳に聴こえるもんなぁ。不思議。それにしてもタモリさん、若い!

https://www.youtube.com/watch?v=YujhHoBrwf4

Ob-La-Di, Ob-La-Da

ビートルズのOb-La-Di, Ob-La-Da Isolated Tracks を聴くといろいろな音が入ってます。1968年発表のホワイトアルバムの中の1曲ですが、この時代にこんな感じでトラックを重ねて録音をしたのかと驚いてしまいます。遊びの感覚が面白いです。やっとスタジオに8トラックのレコーダーが導入された頃のことだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=_KJz-Cq3GzY
ベースラインがよい感じでギターとベースで同じようなフレーズを弾いてますが、ベースの方はリズムが跳ねるような感じで弾いてます。ピアノで演奏する時もこのベースラインが肝になっていることが多いようです。
https://www.youtube.com/watch?v=zabnlWqH-OQ
まるで童謡のようなメロディでポールさん以外のメンバーはこの曲を嫌っていたというのが定説になっていますが、後のインタビューで作者のポールさんはそれを否定してましたっけ。(↓訳がついてないので分からなければ無視して下さい)

https://www.youtube.com/watch?v=vyh3WLTO82E
歌詞は楽しいというか能天気なものともいえそうですが、個人的にはお気に入りのビートルズナンバーの中の1曲です。歌の最後で男のデズモンドと女のモリーが入れ替わっていて笑えるし。この歌みたいに人生が苦悩などとは無縁でただただハッピーで楽しいものだったらいいのになぁー。
1960年代の後半のポールさんは作曲の才能が爆発して名曲を沢山書いていてまるでロック界のモーツァルトか?って感じです。大ヒット曲の Get back もベースをギターのように弾きながらほとんどアドリブで?作ってしまったみたいだし。
https://www.youtube.com/watch?v=4QtCxjyuA08&t=18s

#追伸

ポールさんのインタビューですが簡単に訳しておきます。

ジョンはオブラディオブラダが嫌いではなかったと思う。マハリシの瞑想を学びにインドのリシケシュへ行った時、夜遅く皆でクラブへ行って飲んで踊って盛り上がったことがあった。その時、友人のジミー スコットがオブラディオブラダ・・ってなことをいってそれが面白いと思ったので歌を書いた。歌詞とメロディは一緒にできた。レコーディングの時、ジョンが遅れてやって来て何をやっているのかとたずねたのでオブラディオブラダだというと、それならとあの冒頭のピアノのイントロをジョンが弾いて、これがとてもよかった・・・。

 

 

Hi-X65

前から欲しいと思っていた Austrian audio のヘッドフォン Hi-X65 を買ってみました。ヘッドフォンはもう10本以上持っているのだけれど、気分によってヘッドフォンを選び交換しながら音質の差を楽しむのが結構楽しくて。で、Hi-X65 ですが、開放型のモニターヘッドフォンということもあって、音の分離がとてもよくバスドラムとベースがきちんと聴き分けられ、音がかたまりにならずよくほぐれていている感じです。それぞれの楽器が聞き分けられるという意味では僕が持っているヘッドフォンの中で1番かもしれません。少人数のコーラスならそれぞれの人の声が聴き分けられるあたりは流石です。Austrian audio は AKG から独立した技術者達が作った会社ということもあって、AKG のヘッドフォンに似た音質といえそうですが、それをもっと分析的にした感じとでもいうか。ただ音楽を聴いてゆったりしたくつろいだ気分に浸るタイプのヘッドフォンではではないかもしれません。AKG もそうだけれどバランス接続に対応していないのは残念。価格的にはソニーの MDR-MV1 よりも少し高いけれどまあ同じ価格帯といっていえそうすです。この価格帯のモニターヘッドフォンにはゼンハイザーの HD490 Pro というのがあってなかなか評判がよいので、次はこれを買ってみようかな。

アラン ドロンさんが亡くなったというニュースが流れてました。『太陽がいっぱい』のテーマ メロディはギターで割と簡単に弾けましたっけ。
https://www.youtube.com/watch?v=OaCaxiQcMDU
『ボルサリーノ』も面白い映画でした。この映画は随分と昔、両親と一緒に観に行った覚えがあります。ジャン・ポール・ベルモンドさんも亡くなってしまったんだなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=r6mS_qhV9o0

Mind games The ultimate collection など

ジョン レノンの Mind games the ultimate collection が発売されサブスクで早速聴いてみました。
https://www.universal-music.co.jp/john-lennon/news/2024-05-15/
タイトル曲 Mind games の Elemental mix を聴くと、冒頭のベースラインが単純にドシラソファミレドと下がって、半音ずつ下がっている訳ではないけれどクリシェですね。ビートルズの曲、ことに中期以降はクリシェを用いたものが多い。
https://www.youtube.com/watch?v=XSU9EGItZp8
このアルバム、個人的にはあまり好きではなかったし、そんなに売れたアルバムでもなかったような気がします。今回のボックスセットには新しいステレオミックスの他、いろいろなヴァージョンが入っていて、ジョン レノンのコアなファンにはたまらないのかもしれません。個人的にはまた焼き直しが出たなといった感じですが。

ジョン レノンで思い出しましたが、ビートルズ時代のジョンレノンの歌う有名なバラード、In my life は The Gants というグループの I wonder という曲のメロディによく似ていると指摘している人がいて、確かにこれはパクリか? なーんて気がしないでもない・・・かな?
https://www.youtube.com/watch?v=da4gUXtahHo

中森明菜さん、ヨーヨーマさん

何となくサブスク(アマゾン ミュージック)のサイトを眺めていたら、今月になって Jazz 風にアレンジされた中森明菜さんのヒット曲が5曲アップされてました。音楽よりも彼女の写真を見て、あれお顔が変わったかな? といった印象の方が強かったです。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E4%B8%AD%E6%A3%AE%E6%98%8E%E8%8F%9C+%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA+
Jazz 風も悪くないけれど、小編成の弦楽をバックに歌うヴァージョンが聴きたかったような。最近、弦楽の響きが心地よくて・・・。
ヨーヨーマさん達の NOT OUR FIRAT GOAT RODEO というアルバムは小編成の弦楽の美しさや楽しさが満喫できる素敵なアルバムです。コーラスも面白いし。
https://www.youtube.com/watch?v=kTjHLgkWQnA&list=OLAK5uy_muva_Zq2nyjcpeKimFFrzqoU05YGPFwfM

 

 

ヘッドフォン

ソニーの MV1 というヘッドフォンを愛用しているのだけれど、DAC アンプを iDSD2 に交換したので他のいろいろなヘッドフォン達で音楽を聴いてみたところ、高インピーダンスのヘッドフォンがしっかりした音質に生まれ変わりました。ことに自分で改造してバランス化(4極化)した AKG の K701 は今までも高音がとても綺麗で魅力的だったんですが、これまでは少し低音が貧弱な印象だったのが引き締まった低音に変わり、これはよい!といった感じになりました。K701 は20000円前後の製品で決して高価ではないし、発売されたのが2005年と新しくもないけれど、iDSD2 で聴くと女性ヴォーカルや弦楽などのアコースティックの音楽は引き締まった低音と透明感のある美しい高音が聴けるようになりました。ゼンハイザーなど他の高インピーダンスのヘッドフォンでも同様によい感じに生まれ変わり、高インピーダンスのヘッドフォンを鳴らしきるにはヘッドフォンアンプのパワーがとても重要だったことが分かります。AKG の開放型のヘッドフォンの音が割と好きなので、AKG の元技術者達が新たに作った Austrian Audio というメーカーの開放型ヘッドフォンやベイヤーダイナミックというドイツのメーカーの名器といわれている T1 というヘッドフォンの 1st ジェネレーション(2nd や 3rdも発売されてますが、断然 1st に人気があるようです)が欲しいのだけれど、あまり市場に出回っていないのが悩みの種です。AKG の K500 という1991年発売の製品も高音がとても美しいそうですが、30年以上前の製品のせいか、これまたあまり市場には出回っていないようです。中古でいいから美品があれば手に入れたいなー。

大貫妙子さんの pire acoustic というアルバムは冒頭から弦楽と彼女のヴォーカルが美しく、改造した K701 がよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=WEP5JlpDmN8&list=PLVOI54QZ7REN5MJphRHKTjkZGP0FQ6NDR

わざわざ書くまでもないかもしれないけれど、K701は貧弱なアンプで鳴らすとまるでオモチャのヘッドフォンのようなつまらない音だったりします。愛用している MV1 は低インピーダンスの鳴らしやすいヘッドフォンで、あまり機材を選びません。音質もとても良いし。