三界

仏教の言葉に「三界」というのがあって、「欲界」「色界」「無色界」がその三界。で、「欲界」というのは食欲や性欲などに支配されている人間の見る世界。ま、大抵の人はそういう世界に生きていて、僕などもそうなんですけど・・・。「色界」というのは性欲や食欲に動かされなくなった人間の見る世界だそうで、これがすばらしく美しいのだそうです。そういう写真が撮りたいものですが、「欲界」の住人である僕には無理ということだろうな・・・、残念。「無色界」は物質的なものがなくなって精神的なものだけになった世界だそうだけれど、これは理解不能だな。そもそも物質のないところに精神があるのでしょうかねぇ？
「空をみて空と見ず、雲を見て雲と見ず、花を見て花と見ず、山を見て山と見ず・・・」ま、こうやって書いているとキリがないのでやめますが、人は様々なモノや現象や観念に名前をつけて、分割し、分別し、分析してあれこれ理解しているつもりになっている。仏教ではこういった見方を「分別知」というようで、それはそれで生きてゆく上には必要なんでしょうが、そういうものの見方を捨てて「無分別智」でモノを見るとまたいろいろと物事が違って見えてくるというようなことをいってます。（「老子」にもそんなことが書いてあったような気がしますが）外へ出て上を見上げて、あれは空、あれは雲と名前をつけて分かったような気になっていても、空や雲の実態や本質など何も分かってないのかもしれない訳で。
それならば「三界」などと界を三つに分けるのも変じゃないかということになりますが、

三界唯一心　心外無別法　心仏及衆生　是三無差別

なんてことをかの道元さんは書いていたかなぁ？　

我ながら何やら訳の分かんないこと書いてますね。書いている本人も何を書いているのか分からなくなってきました～。

話題は変わって、先日書いたメバロチンというクスリの副作用ですが、血液検査の結果、身体の痛みは副作用のためではないことが分かりました。まずは良かった。でも、このクスリを飲むのはもうやめにしました。

写真は水海道で撮った古びた病院。十字のマークのあたりが錆びているのが印象的でした。