定家葛が咲いていました。というより石垣にまとわりついていたといった印象です。
その昔、藤原定家の式子内親王への恋心がつのって、彼女の死後、
その恋心が執念となって彼女の墓にからみついたという伝説から
定家葛という名のついた植物です。
定家の日記『名月記』には、式子内親王の死後、一周忌の命日になるまで、
彼女の死について何も書かれていないことから、定家の彼女への想いが相当強かった
のではないかといわれているのだとか・・・。彼女の死を認めたくなかったのか?
一途な恋というのもよいけれど、恋しい人の死後も執念となって
その墓にまでまとわりつくというのは、ちょいといただけないなー。
この植物、定家葛なんて名前を付けなければ、もっと違う見方だってできそうだったのにね。
式子内親王の歌で有名なものに、
・玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする
というのがありました。
確か彼女が出家する際、導師となったのが法然だといわれていて、
彼女は法然を慕っていた、なんてことをどこかで読んだ気がします。
それにしても和歌というのは恋をテーマにしたものが多いですね。
昔の貴族さん達、少々色ボケか? なーんてことをふと思ったりして・・・。
さて、音楽の話題ですが、3日続けてC.C.R. の曲で『雨を見たかい』
http://www.youtube.com/watch?v=ArSkPZReYd0
この歌、ベトナム戦争の頃、アメリカで放送禁止になりました。
the rain がナパーム弾を意味するからだそうで、反戦歌と解釈されたみたいです。
こんな歌まで放送禁止になるなんて、アメリカは自由の国だというけれど、
そんなのウソっぱちなのかな?
湾岸戦争の時にはジョンレノンのイマジンが放送禁止になったし・・・。
これくらいの歌、放送したってよかったじゃないねー。
この歌、反戦歌として解釈しなくても、ちゃんと成立していますし。
というより、普通に聴いている分には反戦歌にはきこえてきません。
晴れの日でも雨降りのるような気分の時ってありますもん。
オイラの心の中は年中土砂降りだぁー!なんて人だっていそうですし・・・。