同窓生の死の報せがあったばかりなのに今度はまた叔父の死の報せがあり、どうしてこう訃報が続くのだろうとやりきれない気持になります。ここ数カ月で相次いで叔父達が亡くなり、もう血の繋がる叔父は一人もいなくなってしまいました。14才の時金沢から関東へ引っ越してきたばかりの頃、東京へ遊びに行こうと誘ってくれたのがこの叔父でした。一緒に映画（寅さんシリーズだったっけ）を観てから食事をして、ビートルズのサージェンペッパーズの LP を買ってもらって、いそいそと帰宅した思い出があります。麻雀の強い叔父でした。もう牌（見ずにさわっただけで何の麻雀牌かわかる）ができると麻雀ダコのできた指で実際ににやってみせて自慢していた程でした。映画が好きで随分とマイナーな映画まで観ているのでへええと感心したことが何度もありました。まだ僕が小学生の低学年だった頃だと思いますが、叔父はステレオを持っていて、これが AMチューナーの２つついたもので NHK の第一と第二放送を使ってのステレオ放送があることを教えてもらったこともありました。まだFMのステレオ放送が始まる前だったのだろうと思います。ステレオのそばにレコードが置いてあって、歌謡曲のシングル盤が多かったような気がします。お座敷小唄なんてのがあったっけなー。今聴くと悲しいくらいアホらしい歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=TK5BRIzFkFA
トルドグスタフセントリオの Being there というアルバムを聴きながらぼんやり外を見ながら亡くなった叔父のことをあれこれと思い出しています。静かな雰囲気のアルバムですが、聴きようによっては悲しいムードにも感じられてきます。朝から今にも涙雨が降り出しそうな天気の茨城県南部です。
