Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

またアマゾンミュージックHDの話題ですが。

またアマゾンミュージックHDの話題ですが、PC(Windows)で Ultra HD を聴く場合、PC にもよるでしょうが、コントロールパネル→サウンド→スピーカー(ヘッドフォン)→プロパティの詳細からサンプリングビットレートを24bit 192000Hz に変更した方がよいみたいです。標準で24bit 48000Hz あたりに設定されているものが多いようなので、これだと性能をフルに発揮できません。

スマホiPhone)の場合はアマゾンミュージックアプリの設定からストリーミング設定でHD/Ultra HDにチェックを入れればOK)

と、これだけではナンですので。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という超有名な掌編小説があるけれど、内容は地獄に落ちた泥棒のカンダタという男が生前に蜘蛛の命を助けたことがあったことから、釈迦がこの男に蜘蛛の糸を極楽から地獄へ垂らして手を差し伸べるというもの。この小説を昔まだ十代の頃に読んだ時はふーんってな感想しかなかったのだけれど、つい最近、暇つぶしに再読してみて、この小説に登場する釈迦は何と残酷なのだろうと思ったものでした。僕はいうまでもなく釈迦よりはカンダタに近い人間だし、救いを求めて苦しむカンダタに共感する部分はおおいにあるのだけれど、極楽を優雅に?散歩なさっている釈迦にはたとえ悪党であっても地獄で苦しむ哀れな者の心情はまるで理解できていないと思った訳です。 中途半端な救いの手はカンダタに期待させただけ結果的ににはより残酷なことになったし、お釈迦様ほどの人ならその結果をあらかじめ見通せたはずなのに。

児童文学として書かれた作品で、読みやすくそれでいて奥の深い見事な作品だとは思いますが、芥川龍之介という人の仏教感とはどんなものだったのかなぁ? と読み終えてふっと思ったものでした。悪人正機説じゃないけれど、カンダタのようなどうしようもない人間であっても救いを求める者を救ってこその宗教なのじゃないのかと、まあ、そんなフウに感じたものでした。

芥川龍之介先生は地獄へ落ちた者を救えない(彼の考える)仏教への皮肉を込めてこの作品を書いたのかなぁ?