Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

The Singularity Is Near

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写真は6年前の早朝撮った日の出の写真です。

音楽はキースジャレットトリオの On Green Dolphin Street. このジャズトリオが大好きで、アルバムの発売を楽しみにしていたものだけど、もう活動はしてないようで残念。最近、昔の音源が出ることはありますが、それはそれでそれなりに楽しいのだけれど、でもやっぱり最近の演奏が聴いてみたいのがファンというもので。

https://www.youtube.com/watch?v=bCSQbxzJyoU

音楽の話題が続きますが、まだ小学生だった頃、石川県の金沢市に住んでいたんですが、香林坊のうつのみや書店でシングル盤(ドーナツ レコード)の中古品を1枚100円で売っていたことがあって、父親が1枚買ってくれるというので、何となく選んで買ったのがビートルズの She loves you と I'll get you のカップリング盤でした。ジャケットはビートルズの4人が並んだセピア色の写真だったのを今も覚えています。これが自分で選んで買った最初のレコードで、またビートルズの音楽との出会いでもありました。家に帰って聴いてみるとこれがよい感じで、それ以来すっかりビートルズファンになり、それからはビートルズのレコード集めに夢中になり、かったっぱしに聴いたものです。
ただ小学生にはそんなにお金がある訳もなく、レコード集めは結構大変でしたっけ。何か行事があって弁当代をもらった時にそのお金を貯めてみたりして・・・、お腹すいたっけなぁ~。あの時代、好きな音楽を好きな時に聴くにはレコードを買うしかなかった。FM放送をエアチェックして、テープで聴く方法もありましたが、オープンリールのテープデッキを購入しはのは高校生になってからでした。その後、カセットデッキも使いましたっけ。でもやはり僕の場合、音楽を聴くのはレコードが中心でした。ジャケットにも魅力があったし。ビートルズ以外にもボブディランだマイルスデヴィスだキースジャレットだピンクフロイドだレッドゼッぺリンだと様々な音楽にも興味がでてきて、レコード(CD)の枚数はどんどん増えてゆきました。
時代は移り変わり、現代、音楽はデジタルデータ化して、ネットからダウンロードして好きな時に(スマホ利用者なら)好きな場所で好きな音楽(多少制約はありますが)を自由に聴ける時代になり、音楽ファンには夢のような環境になりました。もし小学生や中学生の頃にこんな技術があって一般化していたら、レコードを買うために昼食抜きで小遣いを溜めるなんてことをしなかっただろうなぁ。でもそうやって少しばかり苦労して集めたからこそ愛着も湧き、その分、いっそう音楽に夢中になれたのかもしれません。買ってきたレコード、ことにLP盤に初めて針を下す瞬間はまさに至福の時でもありましたっけ。CD の時代になって便利にはなったけど味気なくなったと感じたのも今はもう昔のことです。
The singularity is near なーんてことを聞く昨今ですけど、そんな特異点が来たら音楽の聴き方はどうなるのだろう? その人にとって最高に素敵な音楽をAIが分析して、曲を選んだり、作ったりする時代がくるかもしれないけれど、でもそうなったらそうなったで、音楽にそんなに関心が持てなくなるような気も・・・。少なくともあまり愛着は持てなくなるかもしれような気がします。最近、昔風のアナログのステレオやレコードがやたらに懐かしくて欲しいなと思うことがあります。音楽がアナログだった時代、不便なことは多々あったけれど、良い点も確かにあった・・・、単に僕が古い人間になってしまったということなのかもしれませんけど。
いったい何がいいたいのやら、とりとめもない話になってしまいました。