Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

Aftermath

ローリングストーンズの初期の作品のモノラル→ステレオ変換したもYouTube で見つけたことを先日書いたけれど、ストーンズが完全なステレオ録音のアルバムをイギリスで発売したのは1965年の Aftermath からでした。アルバムの詳細は下記のとおりです。↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9
ステレオ盤になったからかどうか分かりませんが、それまでのストーンズのアルバムよりも音がおとなしくなったというか、音質がすっきりした印象のアルバムでした。ただ内容はそれまでにまして斜に構えていて、ことに女性に対して意地悪な内容のものが多かった。1曲目の Mother's little helper では「ああ、トシをとるのはイヤだ」と感じている母親が子供や夫などにストレスを感じて、病気でもないのに「お医者さん、もっとお薬ちょうだい」って、薬(抗鬱剤?)をもらってオーヴァードーズしちゃう歌、2曲目の Stupid girl ではバカ女は世界で最悪の存在だと歌い、その他、Under my thumb や Out of time なんて歌でも女性をこきおろしていて、男の僕は聴いていて思わず笑ってしまうけれど、こんな歌をうたうグループが何故若い女性に人気にあったのが不思議な気がしないでもないです。ストーンズビートルズと違って、男女の「愛」なんてあまり信じてないぜといったスタイルをとっていたのかもしれません。そこが面白いところでもあるんですが。下の音源はモノラルのようですが・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=x-zxBNz3XbM - Mother's Little Helper - The Rolling Stones
https://www.youtube.com/watch?v=siBkCDbI8OM - Stupid Girl - The Rolling Stones
ステレオ音源のアルバム全曲はこちら(当時はイギリス盤とアメリカ盤で曲目に違いがありましたが、ま、イギリス盤がオリジナルということで)↓
https://www.youtube.com/watch?v=ft_RB3j3AZU - Aftermath full album UK - The Rolling Stones

このアルバムには入ってませんがほぼ同時期の歌に Sitting on a fence という歌があって、この歌の内容には個人的におおいに共感したりして・・・。仲間達はみな結婚して家庭をもち落ち着いたけれど、彼らが結婚したのは他にすることがなかったからで、まるで人生を抵当にいれたようなもの。トシをとり人生に疲れてきた頃、そんな連中には夜になっても帰る家がないんだって。ホント、お気の毒様。
https://www.youtube.com/watch?v=BRBItQrlgNI - Sittin’ On A Fence - The Rolling Stones