Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

Tutu revisited

何となくベース奏者の音楽が聴きたくなって、マーカスミラーのアルバムでも聴いてみようかと思い、アマゾンミュージックHDから適当に彼のアルバムを選んで聴いてみたところ、おや、マイルスがワーナーに移籍して発表したアルバムの Tutu や Amandla と同じようなテイストの音楽が聴こえてきました。考えてみれば、Tutu や Amandla のプロデュースをしたのはマーカスミラーだったのだから当然といえば当然なのかもしれませんが。マーカスミラーとマイルスの関係はマイルスが1970年代の中半からの長い沈黙を破って1981年に発表したアルバム The man with the horn のベーシストがマーカスミラーだったことに始まるのかな? その頃の彼はまだ無名なベーシストだったと思います。で、マーカスミラーのアルバムをあれこれとつまみ食い的に聴いていると Tutu revisited というライヴアルバムがあり、これを聴いてビックリ、アルバムタイトルの通り、Tutu の頃のマイルスが再来してきたかのような雰囲気が漂っていて、これはマイルスのライヴか?と思えるような音楽が聞こえてきました。「Tutu を発表した頃、マイルスの音楽の(音作りの)中心は俺だったんだぜ」とマーカスさんはいいたかったのかもしれません。よく聴くと(当たり前ですが)マイルスのバンドの音とは違うのですが。

昔、ワーナーから発売された「ザ・コンプリート・マイルス・デイヴィス・アット・モントルー1973-1991」というマイルスの20枚組 CD を買って毎日のように聴いていたことがありました。20枚中18枚は1980年以降のライヴ音源で、ベーシストがマーカスミラーから他のメンバーにかわってからのライヴでもどこかマーカスの存在を感じさせられたものです。(残念ながらアマゾンミュージックHDにこのアルバムは入っていません)個人的な好みからいえばマーカスミラーの参加する前のどこか混沌としたマイルスサウンドが好きなんですが、ワーナーに移籍して(マーカスミラー色の濃い)親しみやすくなったマイルスの音楽も相当に好きだったりします。

Tutu Revisited から ↓
https://www.youtube.com/watch?v=sgKY54JTKcc

マイルスデヴィスの Tutu ↓
https://www.youtube.com/watch?v=0Jnqz62d9oM

マーカスミラーとマイルスデヴィス ↓

https://www.youtube.com/watch?v=cvtjA7__EqY