Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

大文字

京都の大文字の送り火見学はなかなか楽しかった。貴船の川床料理は台風の影響で川の水かさが多すぎて室内で食べることになったのは残念だったけれど。
浴衣姿の芸妓さんふたりが午前中から夜遅くまでずっとつきあってくれて、ひとりは二十歳になったばかりで綺麗に結った髪に花簪をつけていたから舞妓さんかもしれないけれど。
彼女は、暑い中、僕がよほど暑そうに歩いていたのか、
「背中、汗でびっしょりやん」
と、ずっと歩きながら後ろから団扇で背中を扇いでくれるので、
「疲れるから扇がなくてもいいよ」
といっても
「背中の汗、扇いで乾かすのが楽しいんどす」
なんていう笑顔が可愛くて、彼女だって暑いだろうに、たとえそれが商売からであっても、優しさを感じました。普段からの躾が厳しのかな、なーんてちょっと思ったものです。今時のフツーの二十歳の娘さんとは雰囲気が違って、銀閣寺の参道を歩いた時にいろいろ話したんだけど、受け答えもしっかりしていたなぁ。若い人(ことに女性)と話していると、おっさんである僕も年甲斐もなく、自分のトシを忘れさせられ、楽しいひと時でした。ホテルに戻って部屋の鏡に映る自分の姿を見て、改めて年齢を感じて愕然としたけど。ああ、また若かった頃に戻りたいな~、と願ってみてもこれは絶対に無理、そこが何とも悲しいところです。

大文字の送り火は右の「大」と「妙」と「法」と「舟形」が見えました。大文字の送り火も点火して燃えてやがて消えてゆく、命も同じで、人も燃え尽きれば消えてゆくしかない訳で、ま、燃えていられる時は精一杯燃えなくちゃ。

大文字の送り火が消えてからも、東山の斜面に広がる墓地に盆の送り火なのか、ずっと灯りが途絶えないのが遠くからでも分かり、印象的でした。
祇園の一見さんお断りという飲み屋さんへもつれていってもらったけれど、ここは、ま、普通の和風のバーといった感じだったかなぁー。

全部おまかせで動いていたのだけれど、お茶屋の一力に行くと訊いていたのだけれど、ここは寄らずじまいでちょっと残念、またの機会を楽しみにしようっと。
スマホのカメラで大文字の送り火を撮ってみたものの、デキはダメでした。写ってはいるんですけどね。ヤフーブログから引っ越してきましたが、もう写真のブログはおしまいにしようと思っていたりして。カメラの電池も全然充電しなくなちゃったし。

京都までは東京から新幹線で2時間ちょっと。また行こう。

 

団扇で背中を扇いでくれた舞妓さん(佳つ花さん)の映像が YouTube にありました。こんな厚化粧ではなかったけれど。

https://www.youtube.com/watch?v=4332iPweo4A

 

https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/331