Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

お茶汲み などなど。

前にも書きましたが Espen Eriksen trio の演奏はぼんやりと聴いているのによい感じです。個人的に最近のお気に入りで、映像で観ないとわからないけれど、ドラムスのスティックが独特で、そのソフトな音が心地よかったりして。
https://www.youtube.com/watch?v=QMkU597XBcQ - Espen Eriksen Trio - Live at Nasjonal jazzscene, Oslo 04.09.15
また小三治さんのまくらの話題です。
https://www.youtube.com/watch?v=bQybyGIn5B4 - お茶汲み 柳家小三治
この噺のまくらを聴いていてもうウン十年前になりますが、取手市の民会館での高橋竹山さんのコンサートへ行ったことを思い出しました。津軽三味線のことなど何も知らずに行ったのですが、竹山さんの演奏を聴いてへええと感心したのを覚えてます。
https://www.youtube.com/watch?v=_GqdCPvkMIs - 津軽じょんがら新節 高橋竹山
しかし、小三治さん、生の音とマイクを通した音の違いや演奏会場の音の響きの違いにこだわるあたりは、耳のよい方だったのだなと思いました。気にしない人は全く気にしないようですから、そういうこと。マイクを通さないナマのアコースティック楽器の音や人の肉声はスピーカーをとおして出てくる音とは似て非なるものだし、会場(部屋)によって音が大きく変わるのも事実です。昔、小ホールで聴いた弦楽四重奏のあのふくよかな弦楽の音を自分の部屋のオーディオで再現できないものかと思って、あれこれ試したものですが、こりゃ無理だとすぐにあきらめたものでした。ナマの音が云々というのが無意味な音楽もあって、電気がなければどうにもならないというか、電気音が前提になっている音楽も沢山あって、それはそれでとても楽しいものだったりしますが。
落語を聴いていると、江戸時代とはいわないまでも昔の東京の風情に少しばかり憧れるようなところがあります。落語以外でもたとえば永井荷風の『墨東綺譚』など読んでいても何かと不便な時代ではあったのでしょうが、失われてしまった風情に憧憬を覚えるとでもいうか・・・。決して便利になった現代を否定しようとするつもりは全くありませんが。京都などふらふら歩けばまだ少しは昔の風情が残っていそうなところがありそうですけど、それがただ単に観光用だったりすると白けた気分になって、かえってがっかりさせられますけどね。