Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

Cookin' と SENNHEISER HD 600 など

もし僕が料理人になっていたらそれなりになれたかもしれないとこの頃少し自惚れているところがあって、ネットでレシピをみてそれなりに工夫して料理を作ると我ながらこれがなかなか美味い。甘い料理は嫌いなので好みに合わせてネットのレシピで砂糖やミリンの使用をすすめていてもまず使いませんけど。先日、従妹がダイヤモンドコートのフライパンを送ってくれて、これが油を使わずに料理をしてもフライパンにくっつきにくくて重宝してます。今度、お礼にセイコーの壁掛けのからくり時計でもアマゾンから送ってあげようかと思ってます。さて今夜はカニ玉を作ってみようか、いやそれともコンビーフのオムレツを作ってみよか・・・。

料理で思い出したのが Cookin' というタイトルのマイルスのアルバム、このアルバムの1曲目のマイ ファニー ヴァレンタインは本当にチャーミングな演奏で、プレスティッジ時代の彼の演奏の中でもダントツの名演なのじゃないかと思います。このアルバムに関しては下記のサイトで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3
プレスティッジ時代のいわゆるマラソンセッションの頃はまだモノラル録音の時代でしたが音質は良好です。マイルスのトランペットだけでなく、レッド ガーランドのポロポロとなるピアノの音がまたよい感じ。音楽を料理してやろうとメンバーがスタジオに集まったという意味で Cookin' というアルバムタイトルになったそうで、料理も音楽もアレンジ次第みたいなところがあってそのあたりが共通点といえそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=OCqZE6oBSsQ - Miles Davis  My funny valentine
1950年代からのマイルスのファンは彼の音楽が時代と共に変化してゆくありようをリアルタイムで体験できた訳で本当に羨ましい。彼の音楽はどの時代のものも面白く、その変化の過程が時系列でアルバムを聴くとよく解ります。バンドのメンバーの変化と音楽の変化も面白いし。

ヘッドフォンの話題ですが、グラドの RS1x は円安で11万円ぐらいの値段になってしまって、僕としてはヘッドフォンに10万円以上払うのは何だかなーという気がしないでもない訳で、その代わりという訳ではないけれど、ゼンハイザーの HD 600 と(同梱されていなかったのでこのヘッドフォン用の)バランスケーブルを買ってみました。HD 600 の発売は1997年というから(当時日本では発売されませんでしたが)もう四半世紀も前です。今でも根強いファンのいるロングセラーの製品ということもあり、どんな音がするのだろう? と、前から興味があった訳です。ちなみにこのヘッドフォンはインピーダンスが300Ωとやたらに高いのでヘッドフォンアンプはあった方がよさそうですけど。肝心の音質は同じ開放型の AKG の K712 Pro と似ているのかと思ったらそうでもなくて、どちらかといえば Tago studio の T3-01(密閉型)と近い音質です。バランス接続とアンバランス接続でけっこう音が変わり、アンバランス接続のさっぱりした音も悪くありませんが、バランス接続にするとふくよかで豊かな音になります。クラシックやアコースティックジャズだけでなく、ロックを聴いても悪くなさそう。音楽のジャンルを選ばないとてもよいヘッドフォンといえそうで、ロングセラーだということが頷けます。あえて欠点をいわせてもらえば、装着感に関してですが、僕は(物理的に)頭が大きいせいか、もう少し締め付けがゆるいとよかった気がしないでもないかなぁ? ヘッドフォンのコレクターになるつもりはないのだけれど、ついつい好奇心がわいてあれこれと聴いてみたくなってしまいます。そろそろヘッドフォンを買うのはやめようかとは思うものの、いや、もうちょっとという気も同時にして、たとえば靴やカメラのレンズだって目的に応じてあれこれと沢山持っていても少しも不合理ではない訳で。 昔からあれもこれも好きになってよく浮気者だといわれてきたことだし、ま、いいや。浮気者のどこが悪い? とひらきなおりたくなったことがこれまで何度あったことかって、話がずれてきましたね。

浮気者で思い出した歌を二つばかり。一つ目はジミ ヘンドリクス の Hey Joe、この歌はジョーさんが浮気した女をピストルで撃ち殺して、南(メキシコ)へ逃げちゃうから平気だもんねと歌うトンデモソングです。

https://www.youtube.com/watch?v=cXgHEm3ReDk - Hey Joe - Jimi Hendrix

二つ目はボブディランの Lily of the west、これは浮気(心変わり)した女(西部のユリ、フローラ)の相手の男を刺し(殺し)ちゃって、つかまっても不誠実なフローラのことをまだ愛しているという男の未練タラタラソングです。ボブディランのオリジナルではないので、昔から歌われたトラディショナルソングなのかな? 

https://www.youtube.com/watch?v=hemaDsxi8F4 - Lily of the west  Bob Dylan