昨日、久しぶりに平将門を祀る坂東市の国王神社へ行ってみました。
この神社、将門の三女が将門の三十三回忌に祠を建て
将門の木像を安置したのが始まりだといいます。
鳥居をくぐり長めの参道を進むと茅葺き屋根のなかなか味のある本殿が建っています。
将門の三女が安置したという木造を見ることができませんが、
本殿賽銭箱の後ろに大きな木造の写真があり、木造のイメージはつかめます。
将門という人、評価の別れる人ですが、関東人の僕は好きですね~。
反逆者、朝敵といったイメージもありますけど(事実そうなんですが)、
江戸時代初期には(江戸幕府に気を使ったのか)
朝廷から「将門は朝敵に非ず」との奏上があったとか。
江戸時代、幕府は神田明神を現在の位置(江戸城の鬼門)に移し、
将門を祀る神田明神は江戸の総鎮守にもなりました。
明治維新後、将門は朝敵であるとの認識が再び頭をもたげ、
神田明神の祭神からはずされたりしましたが、
太平洋戦争後(1984年)また神田明神の祭神に返り咲いたりしています。
だいぶ前ですが、ある若い人から「へいしょうもんって何?」と訊かれたことがありました。
へいしょうもん? 何かなぁ?と思ったら平将門のことでした。
先日、東京に「たまご」という駅があるでしょと地方に住む人からいわれて、
「たまご」なんて駅あったかなぁ? と疑問に思ったんですけど、
なんとこれが王子の読み違いだった訳で・・・。
「王子」の駅なら確かにありますけど・・・。
そういえば、「国」という漢字がありますが、これ昔は「國」と書きました。
戦後、新漢字をつくることになって、くにがまえに王にしようとしたら、
日本には王などいないじゃないかということで
王に点を打って、くにがまえに玉としたそうです。
戦後の新漢字って、相当にいい加減に作ったみたいです。
将棋の駒にも「王」と「玉」があるから、ま、いいのかな?
あれ、何やら話がそれてしまいましたね・・・。