Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

ノルウェイの森を読んで

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先日書いた村上春樹氏の『ノルウェイの森』を読んでみたけれど、これは恋愛小説なのかなぁ? 時代背景としては庄司薫氏の一連の作品と同じで、どちらも1970年に大学生の年頃だから僕よりも上の世代の男が主人公。読んでいて『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『白鳥の歌なんか聞こえない』などを連想させる部分が何か所かありましたっけ。けがをして包帯をまいてもらう部分とか・・・。
主人公の男が誰とでもセックスしまくちゃって、これはポルノ小説か?みたいなところもあったけれど・・・。自殺する人がやたら多くて何やら暗い小説だったなぁ。登場人物達もそれ程魅力的でなかったし、あの当時の若い人達は性的にそんなに大胆ではなかったような気がして。誰とでも寝ちゃうってのは僕らの世代でも、いや、今の(まともな?)若者達だって相当に抵抗感があることなんじゃないかなぁ?それに何というか作品の性描写に気品のようなものも感じられず、こんな作品を書く作家がノーベル賞候補になるの?といささか疑問に感じないところがなきにしもあらずでした。タイトルの『ノルウェイの森』はいうまでもなくビートルズの曲名からとられたもので、作品中に他にもいろいろな曲が登場するのだけれど、音楽ファンからするとその選曲がちょっと俗っぽすぎる印象がなきにしもあらずだったような・・・。他の作品を読んだことがないので、ま、もう少し彼の他の小説を読んでみようかなと思ってます。『ノルウェイの森』はいろいろ批判的なことを書きたくなる作品なんですが、それなりに面白いというか、どこか魅力のある小説ではありました。
昔、昔、僕に面白いから読んでみたらとこの本を貸してくれた女性はどうしてこの本をすすめたのか?なんてことを今更ですが、本を読みながら考えさせられちゃいました。一緒に食事をしたりお酒を飲んだりするぐらいの間柄だった女性だったんですけどね。
男と女にとってセックスってそれ程重要なのかなぁ? 抱き合ったからってお互いのいったい何が理解しあえるというのだろう? かえってお互いの距離感を感じさせられる場合が多いような気もするのだけれど・・・。これは個人的な体験からというか、単なる感想なんですけどね。ま、僕としては女性はある一定の距離をおいて眺めているのが一番いいかな、ことに美女の場合は。いや、どんな女性であってもそうかもしれないなぁ・・・、なーんてね。
あれ、何やら変な方向に話がすすんでしまいました。

音楽は来月9日に発売されるビートルズホワイトアルバムのリニューアル盤からの音源のほんの一部が(While my guitar gently weeps)YouTube にアップされました。リミックスされたことによってそれぞれの楽器の音のつぶだちがはっきりして聴き取りやすくなった気がします。

https://www.youtube.com/watch?v=zOKGcEfSwnY

こちらはアウトテイク、

https://www.youtube.com/watch?v=xyZIanQ_Pmc

写真は9年前の10月に撮った雲。立派な雲だったことを今も覚えています。