関東では染井吉野などおおかたの桜が散って何日にもなりますが、今まで載せる機会のなかった桜の写真です。
・春さらばかざしにせむと我が思ひし桜の花は散りにけるかも(万葉集 3786)
という歌がありました。
春になったら髪飾りにしようと思っていた桜の花はもう散ってしまいました。
(その髪飾りを贈りたかった桜子(結婚を申し込んだ相手)も死んでしまいました)
昔、昔、桜子という女性がいまして、この女性、二人の男から同時に求婚され、自殺してしまいます。で、残された男の一人の歌が上のもの。
ちなみに、もう一人の男の作った歌は
・妹が名に懸けたる桜花咲かば常にや恋ひむいや年のはに(万葉集 3787)
ですが、個人的な好みからいえば、こちらの歌はつまらないような・・・。