Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

延命院

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写真は3年前に撮った坂東市神田山の延命院。将門の胴塚のある寺です。

看板の色と紅葉した植物の色がマッチしていました。


と、これだけではナンですので・・・。


昨夜、読んでいた多田富雄氏(元東大医学部教授(故人))の文章からの引用です。

「鶏の卵が生まれるまでに21日かかりますし、ウズラは16日余で生まれますけれども、
そのちょうど発生する途中の胚(はい)、人間でいうと胎児に当たるわけですが、
その非常に初期の時に、たとえば脳を入れかえてしまう訳です。(中略)そうすると、
ウズラの脳をもった鶏というのが生まれてまいります。(中略)その動物はウズラと
同じような行動様式を持っているわけですから、一体その動物はウズラなのか鶏なのか、
という問題が出てきますね。この動物の自己とは何かというひじょうに重要な問題提起
になるわけです。しかし、やがて脳を免疫が拒絶して、その動物は死んでしまうんです。
(中略)脳を拒絶しますと動物は死んでしまいます。死因は脳の機能障害です。
そういうふうにして脳まで拒絶して守ろうとしている自己というものもあるわけですね。(中略)
非常に重要な自己の概念だと思うんですが、それを免疫が決めているということになる(後略)」


いろいろと臓器移植が行われている現在、自己を決定るすのは脳かなと思ってましたが、
そうとばかりはいえそうにないのかな、なんて思ったりも・・・。