Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

茜雲

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昨日撮った茜雲です。

夕方、時間とともに刻々と色を変える空は見ていて面白いものです。

あれはいつだったか、まだ中学生の頃だったと思いますが、放課後、何故か学校に残って教室の窓から沈む夕日を眺めていて、ゆっくりと沈むその夕日の動きが見えたことがありました。その光景は思い出すものの、何故、放課後の教室で夕日なんぞを眺めていたのか、季節はいつ頃だったのか、ひとりで見ていたのか、それとも教室には他に何人かいたのか、細かいことはすっかり忘れてしまいました。僕は別にロマンティックな少年という訳でもなかったし、何故夕日を眺めていたのか今思うと不思議な気がします。ただその時に見た夕日や茜色に染まった空の光景は曖昧な記憶の中でとても鮮明です。
随分と昔のことでも鮮明に覚えていたり、つい最近のことでもすっかり忘れてしまっていたり、覚えていることでも鮮明な部分とそうでない部分があったり、人の記憶は不思議ですね。

自分の中で一番古い記憶は何だろうと考えてみたんですが、ちょっと分かりません。まだ幼い頃に見た物干しで風にゆれている洗濯物、天気がよかったのか洗濯物のつくる影もまた地面で揺れている、そんな光景を思い出しますが、あれはいつどこで見た光景だったのか・・・。

人が死んでしまうと、その人の記憶も全部消えてしまうのでしょうね。記憶の断片ででもあるかのようにその人の撮った写真が残ったりするのかな? ま、その写真もまたとおからず消えてなくなるのでしょうが。