Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

観音寺

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千葉県我孫子市日秀(県道356沿い)に観音寺という寺が建っています。寺の縁起によると観音堂内に行基作といわれる平将門の守本尊である聖観音菩薩が安置されているとのこと。この聖観音像、今回は観ることが出来ませんでしたが、機会があれば是非観てみたいものです。寺の紋は将門ゆかりの九曜紋。
伝説によると、将門が承平二年(932)に石井戸(将門の井戸)を開き、近くに観音堂を建て観音像を祀ったのがこの寺のはじまりだといわれています。現在の観音堂安政年間(1854~1860)に建てられたものですが、昭和49年の修復で屋根など少し味気ない雰囲気になってしまったようで残念。
境内に「首曲がり地蔵」があります。このお地蔵様、名前のとおり首を傾げています。将門調伏を行ったお不動様を祀る成田山新勝寺)を嫌って、将門を敬愛する日秀の村人が故意に首を曲げて(成田山とは反対側に傾けて)作ったものなのだとか。
平安時代中期に起きた平将門の乱平定のため、京都高雄山神護寺にあった空海作の不動明王像を奉じて朝廷の軍は東国へ下ったといいます。で、その将門調伏を行ったお不動様を祀るために建てられた寺が成田山新勝寺。つまり将門を敬愛する者にとって新勝寺は敵(かたき)のような寺な訳で、将門伝説の残る土地に古くから住む人達の中には成田山新勝寺へは決してお参りしないという人が現代も少なからずいるようです。