Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

そろそろお盆

イメージ 1

そろそろお盆ですね。お盆は盂蘭盆(裏盆)のことで、釈尊の弟子の目連が餓鬼道に落ちた
亡母の成仏をを願って五菜を供え、10万の衆僧を供養した故事に始まるそうです。
お盆はこの『盂蘭盆経』の木蓮の説話に基づき、祖霊を死後の苦しみから救済する仏事。
でも、『盂蘭盆経』というのは中国で作られた偽経だという説もあるようです。
日本では推古天皇の昔(聖徳太子の時代)にはいわゆる「お盆」はあったとされています。
語源は ullambana(サンスクリット(倒懸。逆さまにつるされるような非常な苦しみ))からと辞書に書かれてましたが、イラン語系の魂の意味の urvan から来ているという説もあるようです。

まだ二十代だった頃、大文字の送り火を見に京都へ行ったことがありました。昼間、清水寺へ墓地の中の近道を通って行こうとして迷子になり、歩けども歩けども墓地から出られず、誰もいない墓地の中を1時間ちかく歩きまわったことがありました。
ある墓の前に中年のご婦人がいたので、墓地の中で迷子になって出られなくなって困っていると伝えたところ、墓地の中にやや広い道がありその道を進めばすぐに墓地から出られますよと教えられました。そのご婦人と出会ったおかげで、随分と迷って歩き回ったのがウソのようにすぐに墓地の外へ出ることができました。本来は迷うような所ではなかったんですね。迷うはずのない所ともいえそうですが、あの時、確かに僕は迷って途方にくれました。大袈裟にいえば異空間へ入り込んでしまったのではないかといった気分でした。
僕が生まれた時、母方の祖母はもう亡くなっていたので実際に会ったことはないですが、今になって思うと、墓地で出会ったご婦人は写真で見たことのある祖母によく似ていたような気がします。あの時、祖母がお盆でこの世へ帰ってきていて墓地で迷子になった僕に道を教えてくれたのかも。
なーんてことはないか・・・。

数年前に父も亡くなったし、仕事上でお世話になった方達や同級生の中にも亡くなった人達がいるし、お盆の間はそういった人達のことを偲んでみたいと思っています。