この寺、相当に古い寺で寺内の石碑には、
「聖武天皇の御宇、行基菩薩が十一面観音の像を彫刻してここに安置し奉り、観音堂は大同二年（807年）の創建、嘉禄二年（1226）大破のため修営・・・」
と書かれています。これが本当なら奈良時代にできた寺で、観音堂は平安時代初期に建てられたということになりますが、別の資料を見ると創建は1226年とあり、こちらの方が信用できる気がします。
現在の観音堂は大永五年（1525）に建てられたもので、宝永四年（1707）、大正四年（1914）、平成六年に大規模な修理が行われているようです。建物は昔の面影を残しているとは思うものの、屋根が銅葺きなのがちょっと残念。茨城県の文化財に指定さています。
仁王門は宝永四年（1707）に再建され、平成五年に修復されたもので、こちらも茨城県の文化財に指定されています。中の阿吽の仁王像はおそらく仁王門が再建された時のものだと思います。
平日の昼間訪れたんですが境内には誰もおらずひっそりとしていました。見事なイチョウの大木が印象的でした。
