Hatibei's music blog

以前は写真ブログでしたが、最近はもっぱら音楽の話題です。

如意輪観音

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如意輪観音の石仏を見ると、「奉供養十九夜念仏」などと書かれたものが多いようです。
十九夜念仏というのは女の人達が旧暦の19日の夜に集まって(如意輪観音は女人の守り神として信仰されたようで)如意輪観音の前で念仏しながら安産や子供の無事な成長を祈願したもののようです。(現在も行われているかも)
如意輪観音像は正式には六臂ですが、石仏を見ていると二臂のものも結構あります。
4枚目の写真のように「奉供養十九夜念仏」と刻まれている石仏であっても如意輪観音像ではないものもありました。

写真の石仏達に刻まれた年号は上から、寛文六年(1666)、貞享二年(1685)、元禄四年(1691)、宝永四年(1707)、享保七年(1722)、安永四年(1775)。どれも茨城県取手市で撮った写真です。(上から2枚目の写真は以前白黒でアップしたことのあるものです)

ちなみに日本最古の十九夜塔(如意輪観音像ではありませんが)は茨城県利根町の徳満寺にあって、その説明板にこう書かれていました。
「旧暦一九日の夜、寺や当番の家に集まって、如意輪観音の前で般若心経や和讃を唱える行事(十九夜講)がありました。特に茨城や栃木で盛んに行われていました。
当寺の十九夜塔は、万治元年(一六五八年)のもので、今見つかっている中では日本最古の石塔です。」