数年前の早朝に撮った写真です。
対岸の橋のたもとに見える森は市之代古墳群。
写真には写っていませんが、この森、写真の右側の方にも続いていて、
やはり5~6世紀の古墳群です。埴輪などが出土したのだとか。
取手市のはずれのはずれということもあってか、
写真の右手先には市の葬祭場があります。
今から1500年ぐらい前の人達はこのあたりで魚を捕ったり、
作物を栽培して暮らしていたのでしょうね。
市之代の隣りの集落は貝塚という地名だったりします。
「あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、
いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。
命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、
夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年を暮すほどだにも、こよなうのどけしや。
飽かず、惜しと思はば、千年を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。
住み果てぬ世にみにくき姿を待ち得て、何かはせん。
命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。
そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく出で交らはん事を思ひ、
夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、
ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。」
(徒然草 七段)
「命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。」か・・・。