筑波山といえば、万葉集に高橋虫麻呂のこんな歌があります。
鷲の棲む筑波の山の裳羽服津(もはきつ)のその津の上に率(あども)ひて
未通女(をとめ)壮士(をとこ)の行き集ひかがふかがひに
人妻吾(あ)も交はらむわが妻に人も言問へ
この山をうしはく神の昔より禁(いさ)めぬわざぞ
今日のみはめぐしもな見そ言(こと)も咎むな
これ、筑波山の歌垣のことを歌ったものです。
歌垣は農閑期に筑波山に集まった多くの男女が歌い踊り、そして乱交したもののようす。
おおらかといえばおおらかですが、現代人からすると、ちょいと変な気も・・・。