今年の関東の夏を振り返ってみると、曇りの日が多くて夏のギラギラするような太陽にはあまりお目にかかれず、どこか物足りない夏だったような気がします。という訳で（どういう訳で？）今朝は載せる写真がないこともあり、この夏撮った雲の写真を引っぱりだしてきました。
最近、同じような写真ばかり撮っているなーなんて感じて、写真を撮ることに関してはスランプ気味というかマンネリ気味・・・。そんな時は初心に返ってみるのがいいのかな？
「初心不可忘。此句、三ヶ条口伝在。是非初心不可忘。時々初心不可忘。老後初心不可忘。此三、能々口伝可為」
と世阿弥が『花鏡』に記していますが、初心を三つに分けています。是非の初心、時々（じじ）の初心、老後の初心。
「是非の初心を忘るべからずとは、若年の初心を不忘して身に持ちて在れば、老後にさまざまの徳あり」
「時々（じじ）の初心を忘るべからずとは、初心より年盛りの比（ころ）老後に至るまで其時分時分の芸曲の以合たる風体をたしなみしは、時々の初心なり」
「老後の初心を忘るべからずとは、命には終りあり、能には果てあるべからず。その時分時分の一体一体を習ひわたりて、又老後の風体に似合事を習（う）は老後の初心也」
う～ん、何だか分かったような分からないような・・・。ま、その時々にあった練習方法で常に努力を怠るなといっているのかな？
でも、僕の場合、写真を撮るという趣味は優先順位をつけると、ま、５番目ぐらいだから、飽きたら他のことやっていてもいいんですけどね・・・、と、居直ってみるのもいいかなぁ。
