ソニーの MV1 というヘッドフォンを愛用しているのだけれど、DAC アンプを iDSD2 に交換したので他のいろいろなヘッドフォン達で音楽を聴いてみたところ、高インピーダンスのヘッドフォンがしっかりした音質に生まれ変わりました。ことに自分で改造してバランス化(4極化)した AKG の K701 は今までも高音がとても綺麗で魅力的だったんですが、これまでは少し低音が貧弱な印象だったのが引き締まった低音に変わり、これはよい!といった感じになりました。K701 は20000円前後の製品で決して高価ではないし、発売されたのが2005年と新しくもないけれど、iDSD2 で聴くと女性ヴォーカルや弦楽などのアコースティックの音楽は引き締まった低音と透明感のある美しい高音が聴けるようになりました。ゼンハイザーなど他の高インピーダンスのヘッドフォンでも同様によい感じに生まれ変わり、高インピーダンスのヘッドフォンを鳴らしきるにはヘッドフォンアンプのパワーがとても重要だったことが分かります。AKG の開放型のヘッドフォンの音が割と好きなので、AKG の元技術者達が新たに作った Austrian Audio というメーカーの開放型ヘッドフォンやベイヤーダイナミックというドイツのメーカーの名器といわれている T1 というヘッドフォンの 1st ジェネレーション(2nd や 3rdも発売されてますが、断然 1st に人気があるようです)が欲しいのだけれど、あまり市場に出回っていないのが悩みの種です。AKG の K500 という1991年発売の製品も高音がとても美しいそうですが、30年以上前の製品のせいか、これまたあまり市場には出回っていないようです。中古でいいから美品があれば手に入れたいなー。
大貫妙子さんの pire acoustic というアルバムは冒頭から弦楽と彼女のヴォーカルが美しく、改造した K701 がよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=WEP5JlpDmN8&list=PLVOI54QZ7REN5MJphRHKTjkZGP0FQ6NDR
わざわざ書くまでもないかもしれないけれど、K701は貧弱なアンプで鳴らすとまるでオモチャのヘッドフォンのようなつまらない音だったりします。愛用している MV1 は低インピーダンスの鳴らしやすいヘッドフォンで、あまり機材を選びません。音質もとても良いし。